共同創造

今日は、大阪に本社にある某電気メーカーを尋ねた。
主に私の秘蔵っ子であるC2Pのサーチ/リポート機能に関して詳しい説明を求められたからである。カジュアルな感じで構いませんかとお願いし、できるだけ本音から話し合えるように心がけた。本当に必要とされるものを開発したいし、創っているものが本当に相手の仕事のプロセスをサポートしていると実感できることが何よりの喜びだからだ。


私にとっては3回目の訪問で、いつもはセールスマネージャーのポール(私にとってはCEOでもある)と行くのだが、今回はポールは日本に来ていないのと、主題がサーチ/リポート機能であるので、私一人だけだった。秘蔵っ子を説明できる機会を持つことは、開発者(プログラマー)としてもとっても嬉しいコト。そして、プログラマーが顧客と直に意見を交換できる機会はとても貴重である。改めて、顧客はプログラマー同士がテクニックを求めているのでは全くなく、実際に仕事に必要なわかりやすい便利な仕組みを求めているんだと実感できる。


Agileな開発がコミュニケーションに価値を置き、絶えず顧客からのフィードバックにアンテナを張る気配りは、機能の本質がそこにこそ隠れているからである。Appleスティーブ・ジョブズ)が見せてくれたように、コンピューター技術の発達は、ユーザーインターフェイス(UI)の発達と非常に密接な関係にあるが、このUIに対する顧客のフィードバックを通して目から鱗が落ちる経験を何度もした。(ちなみにAppleは、C2Pにとってその最初期からサポートしていただいている顧客である!)。


今回も、エクセルにエクスポートするコラム名を何とか日本語で表示できるようにする(日本でも顧客が増えて来た今、ローカライゼーションはC2Pにとっての2012年の課題となるだろう)仕組みのアイデアをいくつか考えていったのだが、本質はそこではなかった。この5年間に進化発展させてきたデータ構造(Evolutionary Database Design)を、見ただけで明らかなUIでいかにして表現するか?が問われていた。


サーチ・アーキテクチャーとして、サーチには大別して二つのトレースの次元がある。テキストをトレースする次元と、データ構造をトレースする次元である。C2Pの Quick Search はテキストの次元で主にトレースしており(現在開発中のIndexingは2.9と3.0でリリースする予定)、Advanced Search は、データ構造をトレースする次元がそのパワフルさの原因になっている。ところが、この二つの次元の差異は顧客にとっては存在する必要のないものである。従ってUIがこの差異を何らかのカタチで統合していなくてはならない。2012年は、C2Pのサーチ/リポート機能においても新しいUIを見出さなければならない年だと思う。


日本に帰って来て、このような顧客との顔を見合わせた共同創造の場がもっと増えるコトを望んでいる。


ちなみに今日のレッスンは、復習ピリオドのレッスン114:
朝と夜の復習のために。(大内訳)

毎時:私はスピリットです。
毎時30分後:私は「神」の救いの計画における私の役割を受け容れます。

だった。


出口迄送ってくれたFさんに、「今日はとても楽しかったです!」と素直に気持ちをシェアーした。私は、仕事は本来楽しいものだと思う。存分に仕事を楽しんでいいんだと思う。