苦しみの根元を断つ

根元的な変容を望んでいる。
世界や私の根底が崩壊するような、根元的な変容。
苦しみが原理的に不可能になるような、
そんな根元的な変容。


平和を望んでいる?
調和を望んでいる?


それとも、望んでいるのは幸福だろうか?


多くの人と出会い、
様々な出来事が通り過ぎて行く、
そのまさに現れが、
不動なそれに、
優しく溶け込んでいく、
そんな根元的な変容。


私とは誰か?
そもそも私など一度たりとも存在しただろうか?


世界とは何か?
そもそも世界など一度たりとも存在しただろうか?


不動なそれが、
ただただ腹を据えて、
すべての苦しみを溶かす慈悲の如く在る、
そんな根元的な変容。