奇跡の再会

母は先日、長年会いたかった「同志」86歳の高比良さんに本当に会うことができた。
2011-09-29のブログに、

話しているうちに、長崎にお母さんの昔からの「同志」がいて、彼女に会いたいんだとわかった。彼女はもう80を越えているとのこと。名前に馴染みがあるので、私も子どもの頃何度も会っているハズ。会わせてあげたいなと、心の底、そして腹の底から思った。

と書いた相手にである!


先週木曜日に退院して、今が一番免疫力もあるというコトで、急遽家族みんなでの博多行きを決めた。私が先にヌース・アトリウムに参加し、博多で両親と合流するというプラン。長崎に住む高比良さん。もしお元気なら博多迄なら会いにこれるかもしれないと高を括った。


ところが、何度電話してもいっこうに連絡がつかない。
どこかに泊まりがけで出かけているのか?それとも。。。
一人住まいなので、確かめようが無く、ギリギリ迄連絡し続けるしかなかった。
ヌース・アトリウムの休憩時間に母に電話するが、まだ連絡が取れないと残念そうに答える。
父のお父さん違いの弟さんが福岡に住んでおられるので、2日目は博多まで車で迎えに来てもらいお世話になるコトに決まっていたので、とにかく両親は来る。それでもまだ私には、母と高比良さんの「再会」が何かとても大切で意味深いコトに感じていた。


ヌース・アトリウム自体も、まさかの奇跡の流れで、私の様々な質問に広宣さんが丁寧に応えてくれる形式となり、大変感動したのだが、奇跡の流れにはまだまだ続きがあったのだ。


以前知り合った龍成君が長崎から来ていたので、龍成君にどうしたら連絡が取れるか聞いてみた。住所は近いわけでもなく、やはり町役場に連絡する他ないのかもしれない。。。


アトリウムそして佐藤さんの物理講座が終わり、笠さんの家に泊まる一同はレンタカーに乗り込む。龍成君を長崎行きの高速バスの最寄りの停留所まで送ってあげることになり、総勢5人で出発。
ところが。。。
(正確に言うと、私はその時ホ・オポノポノのクリーニングを試みていた。何か中途半端な気持ち、何かが自分の中に出て来ているのを感じていたからだ)。
その最寄りの停留所が見つからない!
川瀬さんの運転する車は、次のステップが何なのか混沌した中、高速をただひたすら進んだ。


突然、全く考えてもいなかった「私が直接高比良さんの家を尋ねればいいんではないか!」という考えが浮かぶ。いや〜それはあまりにも突飛だろうと内心抵抗があったが、腹(ハラ)はもう「これだ!」と知っていた。
この考えをみんなにシェアーすると、意外にそこからはスムーズに事が運んだ。
驚きの中も、この突飛な考えをみんなが受け入れてくれたのがとても嬉しかった。


まだ長崎行きの高速バスが停まる次の停留所は既に佐賀に在ったが、今度はスムーズに停留所を発見。龍成君と下り、バスが来るまでまだ30分もある。一体高比良さんはどこに住んでいるのか龍成君に教えてもらうために、最近手に入れたauのスマート携帯EVOのデザリング機能をONにし、iPadGoogle mapを検索。一体自分が今どこにいるかも全く見当がつかない。


住所にある郡が新しく長崎市に統合されたらしいというコトに気づくまで時間がかかった。104に電話しこのコトを事実として確証。やっと高比良さんの住所をデジタル上に確認できた。iPadを片付け始めて、バスが来たコトに気づく。こういうタイミングも何故か「完璧」なんだな、こういう時は。。。


龍成君が家に泊まってもいいよと行ってくれていたのだが、龍成君の家の最寄りの停留所で降りる段になって、いや今日中に長崎駅に迄行っておこう!という衝動。その旨を伝え、龍成君とはそこで別れる。


彼が降りてバスが再び動き始めてから、あ〜俺今日どこに泊まるんだろう?と一瞬恐怖にかられたが、なんとかなるんだろ〜なという妙な自信もあった。再びEVOのデザリング機能をONにして、iPadで検索。結構スムーズにJRホテル長崎に一室空きがあったのを確保。(実は、その日は長崎のお祭り「長崎くんち」の最終日でしかも連休の初日、高比良さんに後でよく泊まる所見つけれたね〜と驚かれた)。
長崎に午後11時半頃に着き、夜の長崎を少し堪能。
ホテルのロビーで、高比良さんの家に行くバスを教えてもらう。
朝7時には出発した方がいい。あまりゆっくり寝る時間はないけど。。。


早朝の長崎、半島の先に向かうバスに揺られて、巡り来る景色を堪能。
独特の地形で、海が所々垣間見られ、美しさに感動を覚える。
何が待っているわからないアドベンチャー。未知こそが道なんだと思う。
結局会えないなんてコトもよくある話し。。。
再会をイメージした。
再会した母の喜びに想いを馳せた。
結局会えないなんてコトがあったとしても、この想いをブレさせる必要は全く無いんだ。


バスから降りてファミリーマートで道を尋ねる。
とても親切で、結局その場にいたおばちゃんが案内してくれるコトになった。
高比良さんの家に到着。おばちゃんがいきなり戸を開けようとするが、鍵が閉まっていて開かない。畑に行くときも鍵は閉めて行かないのが普通らしい。だから、やっぱり家にはいないというコトがわかった。近所の人に居場所を聞いて回る。しばらくしてわかったことは、やはり入院していたというコト。
病院の名前を教えてもらい、タクシーで病院に急ぐ。


母に電話する。この時点で私が高比良さんに会えるコトはほぼ確実になった。
驚く母。声が弾む。博多行きの準備はもうできているとのコト。


病院に着くと、面接は午前11時からとあるが、今はまだ9時前。こんな所で止められては嫌だと思いながらも素直に受付けで高比良さんの部屋を聞くと、312号室。今リハビリ中かもと。3階には?そこのエレベーターで上がって下さい。とスムーズな会話。不思議にも、止められなかった。部屋に着くと、一人のおばあちゃんが、洗顔中だった。背後から高比良さんを尋ねると、「私が高比良です」!


背骨の狭窄症で、ずっと腰が痛かったので、手術したのだそうだ。そのための入院で、手術後はしばらく歩けなかったが、リハビリし退院間近だとのコト。
実は、週末に用事があるので家での外泊を許可してもらう届け出をしていた矢先だったと言う。
母の想いを話し、博多に来る旨を話すと、高比良さんも「会いたい」としみじみ頷く。
看護婦さんに話してみましょうと、高比良さんは詰め所へ。私は早速母に電話。会えた旨を伝える。


詰め所から漏れる高比良さんとのやり取り、看護婦さんの最初の反応は「ダメ!」。


母との電話を高比良さんにバトンタッチし、二人で懐かしそうに話している。
外出すら許可されなかったので、高比良さんの姿を写真に撮り、ビデオでメッセージを録画することに。。。
内心、これだけでは心残りな気持ちが二人の間に漂う。


とその時、詰め所から看護婦さんが飛び出て来た。
「先生から、外出の許可が下りました。。。。夜8時迄には帰って来てね」と息を弾ませ、私の付き添いでの博多迄の小旅行を許してくれた!


その4時間半後。。。

(左が高比良さんで、右が母)。


「奇跡の再会」は、本当に起こったんだ。


・・・


ちなみに、この日のレッスンは109:I rest in God.
私は神の中で休息します。(大内訳)
だったコトを書き留めておく。どう繋がっているのか?まだ明確にはわからないのだけども。。。