「量子」現象のミステリー 03 - 量子的事象の 6 ミステリーズ

2013:人類が神を見る日 アドバンスト・エディション (超知ライブラリー サイエンス)

2013:人類が神を見る日 アドバンスト・エディション (超知ライブラリー サイエンス)

p216に「(学習研究社『最新量子論』参考*1)」と前置きして、次のように箇条書きでまとめてある。

  1. 量子の存在は確率的偶然性に支配されている。
  2. 量子は粒子性と波動性という相反する2つの性質を持っている。
  3. 量子状態を示す波動関数はすべて複素関数である。
  4. 波動関数が持った波動性は高次元的構成を持った群集波のようなもので、日常的なイメージでは決して描象することができない。
  5. 量子は観測行為によって初めて実在を与えられる。観測していない時は波動関数という純粋に観念的な存在でしかない。
  6. 量子には非局所的相関性が存在する(時空を超えたネットワークを持つ)。


これが、

光の箱舟―2013:超時空への旅

光の箱舟―2013:超時空への旅

p51-53においては(と私は関連付けてみたが)、「物理学者の量子理解を困難にさせているのは、大きく分けると次に挙げる5つの要素です。」として「問いの形」で(順序も変えて*2)まとめられる。

  1. 量子は非局所的な実在なのか
  2. 実在は確率的存在なのか
  3. 観測による観測行為が波動関数の崩壊を招くのはどういう意味があるのか
  4. 波動関数の正体とは何か
  5. 内部空間とは一体何なのか

 

*1:

のことかなと思う。

*2:『箱舟』1<-『2013』6、『箱舟』2<-『2013』1、『箱舟』3<-『2013』5、『箱舟』4<-『2013』3,4、『箱舟』5<-『2013』4という関連が見られると思う。『箱舟』のまとめ方への動きにヌース理論の核心部分の抽出過程も覗い得る。興味深いコトに、普通よく取り立たされる『2013』2の「粒子性と波動性」というミステリーが、『箱舟』のまとめ方において注目されなくなっているように見える。「関連付け」の作業をしている内に気付いたのであった。