量子コンピューター研究 01

量子コンピュータ―超並列計算のからくり (ブルーバックス)

量子コンピュータ―超並列計算のからくり (ブルーバックス)

を平行して読解中。


両方に出てきた逸話である、ドイチュが、量子暗号のチャールズ・べネットにジョン・ホイラーの自宅のパーティーで、「計算の基本操作は、物理ですよ」と衝撃的な指摘を受けたコトについては、じっくり考えたいと思った。次の瞬間、ドイチュに「でもそれなら、君たちは間違った物理学を使っている!」と「天啓が訪れた」のだ。


私たちの「脳」は、言ってみれば「量子コンピューター」なんではないか?と直観し、ロジャー・ペンローズを思い出した。


手元にあった、

のページを捲ってみたが、「脳」を直接「量子コンピューター」と比較している部分は見当たらなかった。もちろん、「脳」と「量子論」との関係であるから、間接的にはそのものなのかもしれないが、私が抱いたイメージは、「量子コンピューター」が「平行宇宙」にある「端末」を「通して」計算するのと同様、私たちの「脳」も「平行宇宙」に同時に存在する「私」たちを「通して」、一つ一つの「意思決定」が生じている様が浮かんだのである。


この「量子コンピューター」と「平行宇宙」の関係性は、是が非とも理解したい。「平行宇宙」は単なるひとつの「解釈」ではもはやなくなって、ある「量子コンピューター」に関する実験によっては、この「解釈」が他の「解釈」よりも「正当性」が認められ得るというコトなのか?


ちなみに、ペンローズも先のパーティーの席上にいたそうである。